2月12日（火）に公開講演会が行なわれ、本学教員2名による研究発表がありました。

最初に、町田優子准教授による講演「大豆と大豆たんぱく質について」が行なわれました。

大豆たんぱくは、生体調整機能が非常に高く、多くの食品への活用が求められていますが、現状はハム・
ソーセージ、 かまぼこ、ハンバーグ、スープ類など加工食品への添加物としての利用に留まっています。
もっと身近な食品として活用したいという目的のもと、大豆たんぱく（ＳＰＩ）をクッキーやパンに
添加した実験を 行なった結果が報告されました。
クッキーの大豆たんぱくを添加した実験では、カリカリの食感と臭いを考慮して、水分と味の調整を試み
ました。
パンの大豆たんぱくを添加した実験では、パンの硬さやかみ応えを考えた、小麦粉と大豆たんぱくの配合
と、水分の 調整を試みました。

次に、後藤純子准教授による講演「洗濯の話」が行なわれました。

洗濯を行なうとき、用いる水の硬度によって、使用する洗剤や洗濯機の形式が変わる話、
日本の洗剤を海外旅行に 持っていった場合、海外の水では汚れが落ちないという話、
洗剤の三つの成分（汚れを落とす界面活性剤、界面活性剤のはたらきを助けるビルダー、蛍光漂白剤・
酵素が入る性能向上剤）の説明、
2014年に衣類の取り扱い絵表示がＪＩＳ規格からＩＳＯ規格に替わるという説明、そして、
洗濯機の性能比較と適切な洗剤量の実験など幅広い発表があり、生活に密着したとても興味深い内容でした。