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2022年04月25日

栄養士になるには?資格の取得方法や仕事内容

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この記事では、高校を卒業した後の進路や未来のキャリアについて考えるなかで、「栄養士」が気になっている方に向けて、栄養士とはどのような資格なのか、栄養士の資格の取得方法や適性などについて解説していきます。

保健・医療・福祉・教育の連携が重視されている現代では、栄養士の社会的期待は大きくなっています。なにより栄養士になるために学ぶ栄養学の専門的な知識は、多くの人々のために貢献できるのはもちろんのこと、あなた自身やあなたの周りの大切な方々の健康と幸福に必ず役に立ちます。

「食べること」はヒトが生きていくうえで避けては通れないことの一つです。あなたの体や心の健康は何をどう食べたかで決まりますので、人生100年時代といわれる現代に取得しておいて損のない資格といえます。

 

栄養士ってどんな資格?

栄養士は、「栄養・食を通じて、人々の健康と幸福に貢献する」専門職です。さまざまな人々の健康はもちろんのこと、肉体的・精神的・社会的にも満足で幸福であるように、栄養学の専門的な知識をベースにして、栄養・食生活の面から力を尽くす職業です。そのため栄養士は非常に幅広い職域で必要とされ、活躍しています。

そんな社会的なニーズの高い栄養士の主な役割は、健康な人や病気の人に対する食事や栄養の指導と、給食を運営するために栄養バランスの取れた献立の作成や栄養素の計算、使用する食材の発注をするなどの食事の管理です。

なお、栄養士には食事の管理を中心とした栄養管理を行う栄養士と、専門的で高度な栄養指導と栄養管理を行う管理栄養士があります。栄養士は都道府県知事の免許を受けた国家資格、管理栄養士は厚生労働大臣の免許を受けた国家資格です。この2つの違いについては、次の回に解説します。 

ここから先は主に「栄養士」について解説していきます。

 

栄養士になるには?

栄養士になるには次の3つのステップが必要です。

ステップ1.厚生労働大臣から栄養士を養成する施設として指定認可された学校に入学する

ステップ2.入学した学校に2年以上在籍し必要な課程を履修して卒業する

ステップ3.都道府県に免許を申請する(試験はない)

現在、通信教育・夜間部の学校は指定認可されていないので、栄養士養成施設はすべて昼間の学校です。認可された学校には、大学(4年制)、短期大学(2年制)および専門学校(4年制・3年制・2年制)がありますが、どの学校を卒業しても栄養士の資格に違いはありません。また、国家資格でありながら栄養士免許を取得するための試験を受ける必要はありません。認可された学校で栄養士に必要な単位を修得して卒業することで、各都道府県から授与される条件を満たします。

 

栄養士の就職先・仕事内容

栄養士免許を取得したら、ぜひ栄養士として就職しましょう。この記事の冒頭でも紹介したように、栄養士は非常に幅広い職域で必要とされ、活躍していますので、就職先も多岐にわたります。また、将来あなたのライフイベントによって一時的に仕事に就かない時期があったとしても、また仕事をはじめたいと思った時に栄養士免許をもっていれば、栄養士として職を得ることが可能ですし、食関係の仕事では、免許を直接利用しない職種でも採用に有利だったり、待遇がよかったりすることがあります。そういう点でも一生涯使えるおすすめの資格といえます。

それでは、栄養士の就職先と仕事内容についてみていきましょう。

 

 主な就職先

栄養士の就職先は、保育園・幼稚園、学校や学校給食センター、病院や福祉施設、保健所や保健センターのほか、飲食店・レストラン、食品メーカー、企業の社員食堂や学生食堂、スポーツ関連施設などがあります。施設そのものではなく、病院、学校、保育所などに給食を提供する給食委託会社に就職する場合もあります。

また近年は、健康志向を取り入れた新しいメニューの開発などを支援する栄養コンサルティングも注目されています。

 

仕事内容

栄養士は、個人や集団に対して食事の管理を中心とした栄養管理をするのが主な仕事です。献立作成・栄養計算や食材の発注、調理作業を中心に、時には調理師やパート・アルバイト従業員に対して栄養学の視点から調理の方法を指導したりすることもあります。

学校や保育園・幼稚園では、栄養職員として子どもたちに対する食事指導や食育活動をすることもあります。

食品メーカーでは、商品開発やメニュー開発、機能性食品の開発に加えて、企画の立案や試作と試食を繰り返し行う研究開発、さらには市場調査などに携わることもあります。栄養に関する知識を活かして、営業や広報などの部署で働く場合もあります。

社会福祉・介護施設では、施設で過ごす人たちの食事の用意全般を担当し、通常の調理以外にも流動食やきざみ食などの利用者に合わせた食事形態にして提供することもあります。

自治体の保健所や保健センターでは、栄養士は母子・成人・高齢者などに栄養相談や栄養指導をするなど、地域に密着して実態の把握や指導、技術援助を行って健康推進を図っています。

 

栄養士に向いている人・向いていない人

栄養士は活躍の場も多くあり、社会的ニーズも高く、人々を支えるだけでなく自分のためにも役に立つ資格であるということはお分かりいただけたでしょうか。進路やキャリアを考えるうえでは、自分に適性があるかどうかも知っておきたい情報だと思います。

ここからは栄養士に向いている人・向いていない人について解説します。

 

 栄養士に向いている人

はじめに、栄養士に向いている人についてですが、栄養士は「栄養・食を通じて,人々の健康と幸福に貢献する」専門職ですので、

・食べることが好き

・料理をすることが好き

・栄養や健康に興味がある

・食品そのものに興味がある

ということが前提になるでしょう。好きなこと・興味があることならば学びのモチベーションにもなりますし、好きなことを仕事にできれば自然と関連することにアンテナを張って情報収集をするなど積極的に取り組めると思います。そのうえで、

・協調性があって人と接するのが好き
・誰かの役に立つ仕事をしたい
・情報収集や新たな知識を得るための勉強が苦ではない

という人が、栄養士に向いているといえるでしょう。

近年はAIの発展やオートメーション化が進んでいますが、栄養士は人とかかわりながら仕事をすることがたくさんある職業です。たとえば、調理業務を行うときは調理師や現場のパート・アルバイト従業員と協力して仕事をしますし、栄養指導をする相手も人です。協調性がありチームワークを大切にして仕事を円滑に進める必要があります。人と接することが好きであれば、人とのコミュニケーションが多くてもそれほど苦にはならないでしょう。また、そもそも栄養士は人々の健康と幸福に貢献する専門職であることから、誰かの役に立つ仕事をしたいという思いを活かせる職業です。

さらに、おいしい料理と栄養バランスを両立する、最新の食や栄養に関する情報をメニューに活かすためには、情報収集や新たな知識を得るための勉強が続けられるといいでしょう。もちろん学校に在学中の学びや経験が増えることでも身につきますが、学校を卒業してからもこれらを継続することで、誰かの役に立つ仕事として知識を活用していけるのです。

 

栄養士に向かない人

反対に栄養士に向かない人は、栄養士に向いている人に挙げた項目が一つも当てはまらない人といえるでしょう。特に、自分の主張が通らないことは受け入れられないなど協調性に欠ける人や、人と関わることがとても苦手な人、栄養・食に興味がない人にはお勧めできない資格です。

 

栄養士になりたい方へ

この記事では、栄養士とはどのような資格なのか、資格の取得方法や就職先、適性などを解説してきました。健康志向の高まりや高齢化の進行、子どもの食習慣の指導など、栄養の知識をもったスペシャリストのニーズは年々高まっています。そんな、国家資格である栄養士になるためのステップ1は、栄養士を養成する学校への入学です。

愛国学園短期大学の食物栄養専攻も栄養士養成施設に指定認可された2年制の短期大学です。食物栄養専攻では、ニーズに合った献立を提案でき、調理技術に長けた栄養士を育成します。栄養士に必要な考動力(自分で考えて動く力)と実践力を身につけるため、理論と実技を系統立てて学べるカリキュラムを用意しています。また、実習の授業が多く学校で調理を実践する機会が充実していることも特長です。最近では、学んだことをアウトプットすることに重点をおいていて、江戸川区や地元の子育て支援協会、(株)アスリートフードマイスターとコラボレーションしてレシピの提案を行ったり、産学連携プロジェクトにも積極的に参加したりしています。そうすることによって、実践力や応用力を身につけることができます。

さらに、栄養士以外にも、フードスペシャリスト、フードコーディネーター3級、アスリートフードマイスターの資格取得が可能なほか、公務員試験対策・編入試験対策も行っています。

食と栄養および健康に強い関心があって、栄養士になりたいという目標がある方、栄養士に関心がある方は、ぜひ一度本学のオープンキャンパスなどにご参加ください。

【参考サイト】

全国栄養士養成施設協会

日本栄養改善学会 管理栄養士・栄養士養成のための栄養学教育モデル・コア・カリキュラムの考え方

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