愛国学園短期大学学長の平尾和子です。皆様は斉藤洋先生のご著書「ルドルフとイッパイアッテナ」をご存知ですか？

岐阜市で産まれ、住民票(写真)も持っている猫のルドルフを中心とした猫たちの物語なのです。ある日、長距離トラックの荷台に迷い込んでしまったルドルフは、気がつくと東京都江戸川区北小岩に。岐阜のりえちゃんの元に帰るべく、他の野良猫たちと協力して奮闘する様子が描かれています。

この物語との出会いは、今から28年前、NHKの母と子のテレビ絵本という番組でした。紙芝居のような堀口忠彦氏の迫力ある絵と、毒蝮三太夫氏の独特の語り口が特徴で、一緒に見ていた子供達よりも私の方がテレビに釘付けになりました。

猫達の会話を通して、思いやりや人情?の大切さを味わうことができ、人として絶対忘れてはならないものを再確認できる作品で、私はこの物語のファンになりました。

15年前、私も図らずも東京都江戸川区西小岩にある短大にお世話になることになりました。ルドルフには申し訳ないけど、実は私・・・イッパイアッテナのファンです。自分を犠牲にしてもルドルフをかばったり教えたりする姿が素敵だからです。ルドルフ!!ごめんね。