教育方針(三つの方針)
入学者受け入れの方針
(アドミッション・ポリシー)
本学は、多様な人材に門戸を開くために、学校推薦型選抜、総合型選抜、一般選抜、大学入学共通テスト利用選抜、特別選抜と多様な形態の入試を実施しています。各選抜においてディプロマポリシーおよびカリキュラムポリシーにつながる能力を多面的に評価します。本学では入学後の学修のための準備として、入学準備学習を実施しています。
家政学は、生活の質の向上と人類の福祉に貢献する実践的総合科学と言われています。本短期大学家政科では、建学の精神に基づいて、社会的活動や家庭生活において主体的に貢献していくために必要な知識・技術・教養と実践力を身につけるための教育を行っています。教育においては、本学の校訓である「親切・正直」の精神を以てあたるとともに、学生もまたこの精神を十全に体得していくことを旨としています。
本学が求める学生像および高等学校段階までに培って欲しい力(履修が望ましい科目等)は次の通りです。
家政科
- 【知識・技能】
入学後の学習に必要な「国語」「家庭」「情報」「英語」などの基礎的な内容を理解している人 - 【思考力・判断力・表現力等】
自身あるいは他者の生活について考え、判断し、それを他者に対して適切に伝える基礎的能力を有する人 - 【主体性・多様性・協働性】
主体的に学内外の活動に参加し、人との関わりを大切にしながら、相互理解および協力に努める意欲を有する人
生活デザイン専攻
- 【知識・技能】
専門知識を学ぶために必要な「国語」「英語」「数学」「理科」「家庭」の基礎的な内容を理解している人 - 【思考力・判断力・表現力等】
生活の中で生じた疑問や課題を自ら考え、判断してその結果を他者に伝える基礎的能力を有する人 - 【主体性・多様性・協働性】
・衣、食、住、保育、介護、医療事務などや生活に関わる学修に深い関心があり、社会や家庭に役立てる意欲のある人
・社会貢献にも興味をもち、主体的かつ積極的に取り組み、多様な人々と協働して学ぶ意欲を有する人
食物栄養専攻
- 【知識・技能】
・専門科目を学ぶために必要な「生物」、「家庭」の基礎的な内容を理解している人
・コミュニケーションの基礎となる「国語力」を身につけている人
・栄養士に求められる計算能力を身につけている人 - 【思考力・判断力・表現力等】
食と栄養及び健康に関する課題を探求し、解決、発信して社会に貢献するための基礎的能力を有する人 - 【主体性・多様性・協働性】
栄養士としての将来像をもち、周囲の人と協力して積極的に学修に取り組む意欲のある人
教育課程編成・実施の方針
(カリキュラムポリシー)
家政科
建学の精神に則り、高い教養・情操と専門的な知識や実践的な技術をバランスよく身につけ、社会的活動及び家庭において貢献できる人材の育成を目的としてカリキュラムを編成します。家政科共通の科目として、共通科目、家政科コア科目、支援科目を設置します。
- 共通科目は、グローバルな社会人として生きるための普遍的かつ豊かな教養と、変動かつ進化が著しい「新しい社会」(Society5.0)への適応に向けた素養を身につけるための科目です。
- 家政科コア科目は、家庭を中心とした生活を総体的、科学的に学ぶ科目です。
- 支援科目は、短期大学の課程を履修するのに必要な基礎知識を補完し、かつ、社会人基礎力の礎となる科目です。
生活デザイン専攻
建学の精神に則り、以下の能力を身につけ、社会的活動及び家庭において貢献できる人材の育成を目的としてカリキュラムを編成します。
- 生活に関する専門的知識・技能を身につけ仕事や家庭生活での実践に活かすことができる科目を設置します。
- 豊かで持続可能な生活を自らデザインし提案できる科目を設置します。
- 豊かなコミュニケーション力を活かし、生活経営や社会活動に主体的に参画できる科目を設置します。
食物栄養専攻
栄養士の資格規定科目は、栄養士法等の法令に準拠して、食物栄養専攻の教育目的を達成するために系統的カリキュラムを編成します。
- 食・栄養の専門家として食文化の知識、食品開発及び食企画等の能力を有する人材になるため、食に関する視野を広げることができるフードスペシャリスト・フードコーディネーターの資格取得も可能です。
- 一部に履修制限の科目を設け、講義、実験・実習を系統的に組み合わせ、プレゼンテーション等のアクティブラーニングを積極的に取り入れています。
- 外部の標準化されたテストによる評価を取り入れています。
卒業認定・学位授与の方針
(ディプロマ・ポリシー)
家政科
所定の単位を修得することによって、以下の能力を身につけた学生について卒業を認定し、学位を授与します。
- 仕事や家庭生活に必要な専門的な知識・技術をもち、豊かな生活にそれを実践できる能力【知識・技能】
- 高い教養、情操及び倫理観(責任感)をもって物事を的確に理解、判断、表現することにより問題解決を図ることができる能力【思考力・判断力・表現力】
- グローバルな社会人として生きるための、多様な他者に配慮しつつ協働する能力、自分の意見を主体的に主張できる能力【主体性、多様性、協働性】
生活デザイン専攻
- 生活に関する専門的知識・技能を仕事や家庭での実践に活かす能力 【知識・技能】
- 豊かで持続可能な生活をデザインし、提案できる能力【思考力・判断力・表現力】
- 生活経営や社会活動に主体的に参画できる能力と豊かなコミュニケーション能力【主体性・多様性・協働性】
食物栄養専攻
- 食と栄養及び健康と調理の高度な知識・技術を有し、社会・家庭で活かせる能力 【知識・技能】
- 食と栄養及び健康に関する課題を発見し、解決・発信できる能力【思考力・判断力・表現力】
- 多様性の受容と適切なコミュニケーションをもって積極的に社会貢献できる能力【主体性・多様性・協働性】
学修の評価及び卒業の認定
学修の評価
- 学業成績は、定期試験、臨時試験(小テスト)、成果物(作品やレポート等)、平常成績などを総合して判定します。
そして、各科目とも100点を満点とし、評価区分は表のとおりS、A、B、C、Dをもって表します。 - S、A、B、Cであるときは合格とし、Dを不合格とします。
- 合格者には当該授業科目について所定の単位を与えます。
評価 | 評点 | 判定 |
---|---|---|
S | 90点〜100点 | 合格 |
A | 80点〜89点 | |
B | 70点〜79点 | |
C | 60点〜69点 | |
D | 59点以下 | 不合格 |
卒業の認定
本学の修業年限は2年です(長期履修学生制度が適用される場合は、この限りではありません。)。
学生は、2年以上在学し、教育課程表に示す本学の授業科目について、次に記すところに従って所定の単位を修得した者に対して卒業を認定し、「短期大学士(家政)」の学位及び卒業証書を授与します。
生活デザイン専攻
- ・共通科目12単位以上(必修5単位、選択5科目7単位以上)
- ・家政科コア科目16単位以上(必修16単位以上)
- ・専攻科目34単位以上(必修8単位、選択26単位以上)
合計62単位以上取得しなければなりません。
食物栄養専攻
- ・共通科目12単位以上(必修5単位、選択5科目7単位以上)
- ・家政科コア科目10単位以上(必修10単位以上)
- ・専攻科目40単位以上(必修24単位、選択16単位以上)
合計62単位以上取得しなければなりません。